2020-11-07から1日間の記事一覧
どうした新潮2019年1月号。この号では児童虐待を扱うという方針があるのか。育児世代の自分には精神的にクルものがあるんだけど。醜悪な人間を描ききる表現力に恍惚とする。磯部文鳥。現実では絶対にお目にかかりたくないが、小説に登場する醜悪な性格の人間…
初・天童荒太。文芸誌は新しい作家さんと触れ合う機会があって楽しい。 文章が上手いという印象はない。極端に言えば説明文の羅列のように思えてしまう。文章表現ではなく、扱うテーマと物語の内容で勝負する作家さんなのかな。4歳児を育てている自分にとっ…
初・田中慎弥。 冒頭で本作が私小説と思われるかのような曖昧な暗示?が書かれていて、この時から私小説とでしか読めなかった。 失礼な物言いだけど、主人公たちの苦悶の念とは裏腹に、自分には終始盛り上がりに欠ける物語であった。特筆すべき心打たれる文…